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2022.01.20 お知らせ

新型コロナウイルス感染症の経口抗ウイルス薬について

当院でも処方できるようになりました。
「モルヌピラビル」 (販売名:ラゲブリオ®カプセル200mg)
というお薬ですが、新型コロナウイルスに感染された方全員に処方できるわけではありません。基本的には重症化するリスクを持っている18歳以上の方が対象となります。また投与の時点で
発症から5日以内であり、妊娠または妊娠している可能性がない方が対象となります。

重症化リスク
・61歳以上
・活動性の癌(免疫抑制又は高い死亡率を伴わない癌は除く)
・慢性腎臓病
・慢性閉塞性肺疾患
・肥満(BMI 30kg/m2 以上)
・重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)
・糖尿病
・ダウン症
・脳神経疾患(多発性硬化症、ハンチントン病、重症筋無力症等)
・コントロール不良の HIV 感染症及び AIDS#
・肝硬変等の重度の肝臓疾患
・臓器移植、骨髄移植、幹細胞移植後
[ # ここでのAIDSは免疫抑制された病態(CD4リンパ球数が200/mm 3以下、HIV RNA量が100,000 copies/mm 3以上等)を指す。]

上記にあるような病気に罹患されている方で、医師が必要と判断した場合に処方となります。また薬局に常備する個数も制限されております。18 歳以上の患者さんに、モルヌピラビルとして1回 800mg を1日2回、5日間経口投与します。17 歳以下の小児については対象としておりません。また、妊婦又は妊娠している可能性のある女性にも投与できません。動物実験で催奇形性(胎児奇形)の報告がされております。

・予想される副作用
本剤の安全性に関して得られている情報は限られますが、これまでによくみられている副作用は、次のとおりです。
①下痢
②吐き気
③嘔吐
④浮動性めまい(ふわふわする感覚)
⑤頭痛
⑥発疹
⑦蕁麻疹(じんましん)
⑧中毒性皮疹(体の両側にみられる大小の赤い斑点状の発疹等)

まだ知られていない副作用やリスクがあるかもしれません。これまでに報告されていない症状・疾患が現れる可能性もありますので、異常を感じた場合には、当院の医師、看護師又は薬剤師にご相談ください。

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